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2007年5月 9日 (水)

月の裏側

月の裏側 内容(「BOOK」データベースより)
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく…。

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いつも「個」が「多」にいつの間にやら支配されていく話はそれが村や町単位であればあるほどゾクゾクしながら読みます(笑)
ただこれは屍鬼みたいなのを想像しながら読んでいただけにちょっとあれ?と思うこともしばしば。
なるほど、屍鬼はマイノリティと戦い排除する方向に動いたけれどこの本の住人達は取り込まれて同化する方に進んだのか。ちょっと意外な結果でした。
読後「じゃあ一回図書館で敵が撤退した訳は?」とか「多聞は結局どっちだったんだろう」とか「街の人が消えた最初の数日間も“すでに盗まれた人々”は本当に息を潜めて暮らしていたんだろうか」とか色々不思議な気持ちが残るのであまりスッキリは出来なかったり…
あと「男はこうで女はこうだ」的なジェンダー観念が何度も書かれているのも少し目に付きました。

恩田さんの話はとっつき易いんだけど光の帝国―常野物語 以来目に見えた大当たりは無いなあ。

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