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2007年6月 1日 (金)

長い長い殺人

長い長い殺人 内容(「BOOK」データベースより)
金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。持ち主の懐ろに入っている財布は、持ち主のすることなすことすべて知っているし、その中身の素性もお見通しである。刑事の財布、強請屋の財布、少年の財布、探偵の財布、目撃者の財布、死者の財布、証人の財布、犯人の財布等等―十個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす。

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財布という無機物を視点にしてここまで面白い物語が書けるのか!と脱帽しました。
最初10編あるのでバラバラのオムニバスかなと思ったんですが、一個の長い長い殺人(今考えたらタイトルを見た時点で気付くべきだった)を財布たちの目線で追った長編小説でした。
一組の男女が関わった殺人事件、死体の数は4つ。主たる登場人物の数は10名。財布の数もぴったり10個。
登場人物たち本人がこの物語を語っていないぶん財布たちがすこし自由の利かない第三者目線で物語を進めていくのですが、犯人や刑事などの心の中が全く見えないわその癖おこなった行動は逐一描かれているわで不気味さと後からくる納得が読んでいて凄く心地良かったです。
全体的に砕けていて単元ごとにサクッと読めるので、ミステリをあまり読んだ事が無い人にも楽しめる一冊だと思います。

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