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2007年6月22日 (金)

淋しい狩人

淋しい狩人 内容(「BOOK」データベースより)
東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挾まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。ブッキッシュな連作短編集。

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ミステリ小説の主人公がおじいちゃんとその孫という取り合わせ自体が非常にめずらしく、心温まるほのぼのストーリーの枠も充分に満たしている小説でした。
最後の方にいけば行くほど二人の心の距離が開いてしまい、最後にまた自然と戻ってくる(戻ってくる予感を残して終わる?)書き方は『今夜は眠れない』『夢にも思わない』この両シリーズの雅男と島崎を彷彿させられます。
おじいちゃんだからこその距離感で事件と対峙していくので、解かなければいけない謎は解き、解かなくていい謎は心の中にしまっておくスタンスがとても新鮮でした。
できれば続きを書いてほしい。その後が気になる一冊です。

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