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2008年1月22日 (火)

池袋ウエストゲートパークⅤ 反自殺クラブ

反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク5 (文春文庫 い 47-9) 〔ストーリー紹介〕
池袋には「Gボーイズ」って言うストリートギャング団がある。イカれたガキどもの集団だ。
トップのキングの名は、タカシ。奴に話を取り次ぎたいのなら、俺のところにくればいい。
依頼によっちゃぁ聞いてくれるかもしれないよ。

風俗嬢の天才スカウトマン・タイチ。彼の知り合いが風俗スカウトサークルの罠にはまり、
タイチはマコトにその救出を依頼する―――「スカウトマンズ・ブルース」

かつて爆発的にブレイクした、大スター神宮寺貴信。ある日マコトの果物屋を訪れた、
その伝説の男は、「Gボーイズ」への取り次ぎを依頼した―――「伝説の星」

労働環境が恐ろしく悪い中国の玩具工場。ある時一人の女性がそこで亡くなり、
復讐を誓ったその妹は、親会社のある日本へと渡った―――「死に至る玩具」

ネット内に散らばる自殺系サイトを飛び回り、次々と集団自殺をプロデュースしていく、
謎の人物「スパイダー」が池袋に現れた。自殺遺児たちが結成した「反自殺クラブ」は
マコトとタッグを組んでスパイダー捜索を開始した―――「反自殺クラブ」

「池袋ウエストゲートパーク」が合言葉!混沌の町池袋を描く、IWGPシリーズⅤ。

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有栖川有栖、伊坂幸太郎と並んで新作が出たら(図書館ではなく)新書で必ず買う作家、石田衣良。
ただだいーぶメディア出演が多くなって、それと共に買い辛くなってきました。
物凄くトレンディで今ある風景を新鮮なうちにカットしてザクザクっと書けてしまう作家の本を買うのって、なんか物凄く気恥ずかしくないですか?
自分はこんなに今をときめく作家を…皆が注目している流行の作家のチェックを怠らないんだぞ、っていう恥ずかしいアピールみたいな気が(勝手に)して、だんだん石田さんの本が買い辛くなっています…。ものっ凄い被害妄想なのは承知で(笑)

IWGPシリーズも5作目、安定して面白いです。
今回は全体を通してこの作品の面白みの一端である「疾走感」が若干薄かった気もしますが、波が高い時や低い時があっても平均して標準レベルより充分に面白い物が書けるのが石田さんの強みだと思います。
人の死や不幸をわりあいフランクに作品に登場させている印象はありますが、同じ主題でも重い味わいはLAST辺りを読めばいいし、このシリーズに関してはこのぐらいの温度が丁度良いです。(ヌルいって意味ではなくて、良い塩梅)

主題にもなっている反自殺クラブは、話の流れもオチも東京バビロンの中の1ストーリーを思い出しました。

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ラッシュライフ

ラッシュライフ (新潮文庫) 内容(「BOOK」データベースより)
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


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「一枚の騙し絵小説」

もんのすごい複雑な時間軸の話。でも整理すると意外と単純でした。
結局は421ページの佐々岡の話した内容そのままのシステムの小説だった。
ただ整理しないまま読んだほうが最後にどかんと楽しいです(笑)。楽しみ方を間違えた…

この話に出てくる物は、登場人物は勿論、街の風景や天気やポスター一枚、野良犬一匹まで本当によく作り込まれています。万物、あらゆる物に意味と役目がありました。
一見ぽいぽいと投げられているような登場物が最後に一本の太い筋として絡み合う図は壮観です。
ザッピングシステムを使ったゲームとしてコンシューマーで出してくれないかな。確実に買うのにな。ネタバレしてても欲しい。彼等の見聞きしたものを映像で臨場感たっぷりで感じたい。

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2008年1月10日 (木)

バイオハザードIII

バイオハザードIII (角川ホラー文庫 (H519-2))

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/10)
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    映画を見た後にこれじゃ色々と納得いかんと思っていた所、持っている人が居たのでありがたく貸して頂きました。
    映画では語られなかったジルの現在の所在やアンジーが何故殺されてしまったのか、カルロスやLJの最後の心中等色々と語られていて興味深かったです。
    やっぱり小説がある映画は映画を見た後でじっくり小説を読むのが正解の流れですね。逆だと酷い目に合う事暫し…。

    「世界が終わる前」と「世界が終わった後」をザッピングしながら進んでいくストーリー。
    映画では細かすぎたり時間の問題で手の届かない部分にもきちんと対応しながら進んでいくのがとても読みやすかったです。
    ただ後半ちょっと駆け足すぎた印象でした。
    カルロスが戦死する辺りからページの都合なのか勢いに任せたまま走ってしまって、スピード感はあるけど今までの丁寧な描写から比べるとちょっと物足りない感じも。読み手として話の流れを理解するのに全力になってしまいました。
    あと2人目の主人公と言っても良いぐらいの位置(にこれからなるであろう)クレア。彼女のプライベートが全くと言って良いほど明かされなかったのが気になります。
    ゲームと似て否なるものだから尚更気になる…。クリスを追いかけているのはベロニカ設定と同じ感じですが、次回作にはとうとうクリスも出るんだろうか。
    ただエンディングは流石!映画より絶対良いです。気持ちの辻褄が合いました。
    映画はアリス編3部作が終わり、これからクレア編がはじまるらしいですが、これだったら未来を感じさせるエンディングとしてこのままシリーズ終結でもいいぐらいです。(昔こんな感じの終わり方をするメカ物のアニメあったなあ。)

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