貴志祐介

2007年5月14日 (月)

天使の囀り

天使の囀り 内容(「BOOK」データベースより)
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

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数年前、初めて黒い家を読んだときに「あ、自分はこちら側の方がより怖く感じるタイプなんだな」と自覚しました。
僕はホラーを読む時に“こちら側とあちら側”のどちらの話なのかを結構重要視します。
ホラーの中でも人的な事が原因で巻き起こったいざこざが“こちら側”で、人に在らざるもの…いわゆる霊的な事が起因して物語が進む話が“あちら側”だと(勝手に)振り分けて読んでいるのですが、その中でも自分が特に怖さを感じるのはまぎれもなくこちら側の話です。これについては弟切草とかまいたちの夜のどちらがより怖く感じたか…というのがわかり易い判断基準だとひそかに思っているのですが、ゲームの話はまた違う場所で(笑)
勿論どちらもそれ相応に面白いのですが、貴志氏の話はこちら側をベースにかなり専門的な所まで突っ込んで勉強してから書かれたのが感じられて読んでいると本当にうすら寒さを感じます(ホラーに対する誉め言葉です)
あと今回の話は本当に救いが少なくて読んだあとグッタリとした虚脱感を覚えました。
ホラーはそれが普通だって頭では解ってるんですがミステリを読んだあとに読むとなかなかに衝撃的ですね。
虫嫌いとかは別にないんだけど暫くは蜘蛛が怖くなりそうです。

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