稲生平太郎

2007年5月30日 (水)

アクアリウムの夜

アクアリウムの夜 内容(「BOOK」データベースより)
春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、“カメラ・オブスキュラ”。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない、地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる―「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」!“霊界ラジオ”から聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく、残酷な1年が始まる。伝説の青春ホラー・ノベル、待望の文庫化。

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このブログ初のライトノベルです。そして自分の読本歴の中でも数年ぶり…下手すると10年ぶりぐらいのライトノベル。
僕は夕闇通り探検隊 というゲームがやたらに好きなんですが、そのファンサイトで「夕闇が好きならこの小説が似たような雰囲気を持っていてオススメです」って書いてあるのを見て読んでみました。
確かに夕闇通り探検隊の雰囲気はあるんですが、文章構築能力の低い人が頑張ってノスタルジックな文章を書いた感がどうにも拭えない一品です。
「まさかあんな事になるとはその時のぼくには想像もつかなかった」これに近い一文が単元の終わりごとにこれでもかって程に書かれていて、どんだけの話の顛末が後回しにされたことか…。
でも最後には謎は一個も解けません。
主人公の目から見た状況説明を焦らしながらし続けた上で、最後はこんな不思議な事がいっぱいおきる青春時代も…いいよね!ってことで纏められた感じでした。
書きたい事の芯がちゃんと通っていればもっと雑多な感じはしなかったし、むしろこの世界観は好きだっただけに色々と残念。

余談ですが、最後解説を篠田真由美女史が書いてるんですが、作品に陶酔しすぎてこうなったのか若しくは丸投げしちゃったのか、どちらとも取れる文章でこの本の中で一番笑えました(笑)

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