鳥飼否宇

2007年9月18日 (火)

中空

中空 内容(「BOOK」データベースより)
何十年に一度、開花するという竹の花。その撮影のために鳶山と猫田は、大隅半島の南端に近い竹茂村を訪れた。そこは老荘思想を規範に暮らすひなびた七世帯の村だった。村人は二十年前に起きた連続殺人事件の、再来に怯えながら過ごしていた。そして、怖れていた忌まわしい殺人事件が次々と起こる!!閉鎖された村の異質な人間関係の中に潜む犯人とは!?横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した本格ミステリの秀作。

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絶海の孤島と言わないまでも、人里離れた場所にひっそりと7世帯で暮らす村、そこに都会からやってくる客人が二人。ホームズ役は飄々としてつかみ所のない男でワトソン役は自分の足で動き考える女。
……これだけ役者もハコも揃っているのになぜかこの物語には緊迫感が一切ありません。
おそらく、探偵役二人の性格があまりにも突飛なことと、村人にミステリアスな部分が殆ど無いのが原因だと思います。
粗筋を読んで、少々怖めのホラーサスペンス思い描いていたら、いつまでもホラーが来なくて(被害者が首を切られたシーンの回想ですらも、そこはかとなく明るい)いつの間にか終わっていた印象です。
あと久しぶりに最後にポッと出てきた人が犯人という、海外ミステリにわりとあるパターンの小説でした。名前は何度かストーリー中盤でも挙がっているんですが、主人公がその人物のイメージを誤って捕らえていたおかげもあり、最終的にその人が犯人でしたと言われてもあまり納得のいくオチには感じられませんでした。

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