有栖川有栖

2008年2月21日 (木)

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる 内容(「BOOK」データベースより)
「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。それが無理なら、離れたところから君を見守っているだけでもいい」―。ストーカー行為に悩む劇団「ワープシアター」の看板女優・清水玲奈。彼女を変質者から引き離すプランは、成功した筈だった。ところが、ストーカーの死体が発見され、事件は思わぬ展開に!臨床犯罪学者・火村英生の論理的思考が冴え渡る、4編の傑作本格推理。


■■■
正直、出た当初に第一版で購入していましたが、このシリーズは相当自分の体制が整っている時じゃないと読みたくなかったのでずっと寝かせていました。ただだいぶ寝すぎて次の長編が出てしまいましたが(笑)。そしてようやく体制が整ったのでこの度読破。
今回の話はレビュー書いてる方々が口々に言っていた火村氏の名言(迷言?)が盛りだくさんで終始ニヤリとさせてもらいました。
にしても「おぼこい」って…。相変わらず有栖川氏の台詞は言い回しや言葉が微妙に昭和です。本格ミステリだからこそなのでしょうか?(笑)
P266の「学習心理学における~」やP269「おい、全部食べちまったのかよ」あたりは二人のコンビネーションの絶妙具合と、踏み込む領域がチラリと見えて面白かったです。
アリスの恋愛心情も久しぶりに出ましたね。P299の「俺はおまえが~」の件は言わずもがな。
ストーリーの最後の盛り上げ方が秀逸で、久しぶりにミステリの謎解き段階でゾクゾクしました。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年11月12日 (月)

正しく時代に遅れるために

正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集 内容(「BOOK」データベースより)
すべての人間は“六段階の距離”でつながっている!?ネット書店で著者がオススメされたものは…?日々の生活、映画、小説に隠れた謎。作家・有栖川有栖のことがもっとよくわかるエッセイ集。

■■■
中学生の頃の僕がミステリを読む切っ掛けとなった作者です。
…しかし、どうにも有栖川氏の本は作家編以外あまり好みに合わなかったのですが、エッセイ集は楽しく読めました。
ミステリを読む上でも映画を見る上でも色々と参考になる一冊です。

ブラックジャックの孤影を読んでの更なる引用。
火村とアリスの関係はブラックジャックとピノコの関係に似ている。
火村の孤影にはアリスが寄り添っていなくてはならない。
そうでなければ淋しすぎるからだ。

最初に作家編を読んだ時に有栖川先生がピノコに持ったのと同じような感想を僕も持ちましたが、読んでいくうちにだんだんと納得していきました。
ホームズにはワトソンが居なくてはならない理由のように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)