書籍・雑誌

2008年2月21日 (木)

白い兎が逃げる

白い兎が逃げる 内容(「BOOK」データベースより)
「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。それが無理なら、離れたところから君を見守っているだけでもいい」―。ストーカー行為に悩む劇団「ワープシアター」の看板女優・清水玲奈。彼女を変質者から引き離すプランは、成功した筈だった。ところが、ストーカーの死体が発見され、事件は思わぬ展開に!臨床犯罪学者・火村英生の論理的思考が冴え渡る、4編の傑作本格推理。


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正直、出た当初に第一版で購入していましたが、このシリーズは相当自分の体制が整っている時じゃないと読みたくなかったのでずっと寝かせていました。ただだいぶ寝すぎて次の長編が出てしまいましたが(笑)。そしてようやく体制が整ったのでこの度読破。
今回の話はレビュー書いてる方々が口々に言っていた火村氏の名言(迷言?)が盛りだくさんで終始ニヤリとさせてもらいました。
にしても「おぼこい」って…。相変わらず有栖川氏の台詞は言い回しや言葉が微妙に昭和です。本格ミステリだからこそなのでしょうか?(笑)
P266の「学習心理学における~」やP269「おい、全部食べちまったのかよ」あたりは二人のコンビネーションの絶妙具合と、踏み込む領域がチラリと見えて面白かったです。
アリスの恋愛心情も久しぶりに出ましたね。P299の「俺はおまえが~」の件は言わずもがな。
ストーリーの最後の盛り上げ方が秀逸で、久しぶりにミステリの謎解き段階でゾクゾクしました。

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2008年1月22日 (火)

池袋ウエストゲートパークⅤ 反自殺クラブ

反自殺クラブ―池袋ウエストゲートパーク5 (文春文庫 い 47-9) 〔ストーリー紹介〕
池袋には「Gボーイズ」って言うストリートギャング団がある。イカれたガキどもの集団だ。
トップのキングの名は、タカシ。奴に話を取り次ぎたいのなら、俺のところにくればいい。
依頼によっちゃぁ聞いてくれるかもしれないよ。

風俗嬢の天才スカウトマン・タイチ。彼の知り合いが風俗スカウトサークルの罠にはまり、
タイチはマコトにその救出を依頼する―――「スカウトマンズ・ブルース」

かつて爆発的にブレイクした、大スター神宮寺貴信。ある日マコトの果物屋を訪れた、
その伝説の男は、「Gボーイズ」への取り次ぎを依頼した―――「伝説の星」

労働環境が恐ろしく悪い中国の玩具工場。ある時一人の女性がそこで亡くなり、
復讐を誓ったその妹は、親会社のある日本へと渡った―――「死に至る玩具」

ネット内に散らばる自殺系サイトを飛び回り、次々と集団自殺をプロデュースしていく、
謎の人物「スパイダー」が池袋に現れた。自殺遺児たちが結成した「反自殺クラブ」は
マコトとタッグを組んでスパイダー捜索を開始した―――「反自殺クラブ」

「池袋ウエストゲートパーク」が合言葉!混沌の町池袋を描く、IWGPシリーズⅤ。

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有栖川有栖、伊坂幸太郎と並んで新作が出たら(図書館ではなく)新書で必ず買う作家、石田衣良。
ただだいーぶメディア出演が多くなって、それと共に買い辛くなってきました。
物凄くトレンディで今ある風景を新鮮なうちにカットしてザクザクっと書けてしまう作家の本を買うのって、なんか物凄く気恥ずかしくないですか?
自分はこんなに今をときめく作家を…皆が注目している流行の作家のチェックを怠らないんだぞ、っていう恥ずかしいアピールみたいな気が(勝手に)して、だんだん石田さんの本が買い辛くなっています…。ものっ凄い被害妄想なのは承知で(笑)

IWGPシリーズも5作目、安定して面白いです。
今回は全体を通してこの作品の面白みの一端である「疾走感」が若干薄かった気もしますが、波が高い時や低い時があっても平均して標準レベルより充分に面白い物が書けるのが石田さんの強みだと思います。
人の死や不幸をわりあいフランクに作品に登場させている印象はありますが、同じ主題でも重い味わいはLAST辺りを読めばいいし、このシリーズに関してはこのぐらいの温度が丁度良いです。(ヌルいって意味ではなくて、良い塩梅)

主題にもなっている反自殺クラブは、話の流れもオチも東京バビロンの中の1ストーリーを思い出しました。

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ラッシュライフ

ラッシュライフ (新潮文庫) 内容(「BOOK」データベースより)
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。


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「一枚の騙し絵小説」

もんのすごい複雑な時間軸の話。でも整理すると意外と単純でした。
結局は421ページの佐々岡の話した内容そのままのシステムの小説だった。
ただ整理しないまま読んだほうが最後にどかんと楽しいです(笑)。楽しみ方を間違えた…

この話に出てくる物は、登場人物は勿論、街の風景や天気やポスター一枚、野良犬一匹まで本当によく作り込まれています。万物、あらゆる物に意味と役目がありました。
一見ぽいぽいと投げられているような登場物が最後に一本の太い筋として絡み合う図は壮観です。
ザッピングシステムを使ったゲームとしてコンシューマーで出してくれないかな。確実に買うのにな。ネタバレしてても欲しい。彼等の見聞きしたものを映像で臨場感たっぷりで感じたい。

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2008年1月10日 (木)

バイオハザードIII

バイオハザードIII (角川ホラー文庫 (H519-2))

  • 文庫: 382ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/10)
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    映画を見た後にこれじゃ色々と納得いかんと思っていた所、持っている人が居たのでありがたく貸して頂きました。
    映画では語られなかったジルの現在の所在やアンジーが何故殺されてしまったのか、カルロスやLJの最後の心中等色々と語られていて興味深かったです。
    やっぱり小説がある映画は映画を見た後でじっくり小説を読むのが正解の流れですね。逆だと酷い目に合う事暫し…。

    「世界が終わる前」と「世界が終わった後」をザッピングしながら進んでいくストーリー。
    映画では細かすぎたり時間の問題で手の届かない部分にもきちんと対応しながら進んでいくのがとても読みやすかったです。
    ただ後半ちょっと駆け足すぎた印象でした。
    カルロスが戦死する辺りからページの都合なのか勢いに任せたまま走ってしまって、スピード感はあるけど今までの丁寧な描写から比べるとちょっと物足りない感じも。読み手として話の流れを理解するのに全力になってしまいました。
    あと2人目の主人公と言っても良いぐらいの位置(にこれからなるであろう)クレア。彼女のプライベートが全くと言って良いほど明かされなかったのが気になります。
    ゲームと似て否なるものだから尚更気になる…。クリスを追いかけているのはベロニカ設定と同じ感じですが、次回作にはとうとうクリスも出るんだろうか。
    ただエンディングは流石!映画より絶対良いです。気持ちの辻褄が合いました。
    映画はアリス編3部作が終わり、これからクレア編がはじまるらしいですが、これだったら未来を感じさせるエンディングとしてこのままシリーズ終結でもいいぐらいです。(昔こんな感じの終わり方をするメカ物のアニメあったなあ。)

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    2007年12月29日 (土)

    イン・ザ・プール/空中ブランコ

    イン・ザ・プール (文春文庫) 内容(「BOOK」データベースより)
    「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

    空中ブランコ 内容(「BOOK」データベースより)
    人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。

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    試写会でサウスバウンドを見せてもらったのを切っ掛けに、奥田氏の作品に興味を持ったので、ブックオフで探したら揃って置いてあって即購入。
    あとで調べたら続編がもう一作出てたんですね。とりあえずお試しとして2作でいいやと読んでみたので、今回は異例ですが2作品一緒に感想書きます。

    伊良部の性格と行動に慣れるまで二冊目のまんなかまでかかりました。
    何度も嫌な目に合う患者がそれでも訪れるのは愚かだし、いくら何でもお約束にしては強引だと思っていたけど、もうそういう一連の流れだと、オートマチックだと考えたらすんなり読めるようになりました。時間かかったけど…
    そこからはようやく面白く読めました(笑)
    帯や書評を見たら「癒される」とか「爆笑できる」とかのうたい文句で宣伝されていましたが、癒しや爆笑に関しては僕は恩恵に与れなかった…かな。
    僕が個人的に、ここまでは色々な都合でこういう流れなの。決まりなの。自動的にこうなるの。ただし、ここからは各自自由。好きなように動いていいし好きな風に受け取ってもらって全然構わないよ。的な途中放置のような泳がされ方を好まないからだと思います。
    自由にさせてくれるなら最初から自由希望だし、決まりごとがあるなら多少強引でも最後まで決まりとして読者を引っ張ってってよ。と。
    この話自体がこういうスタイルだからあんまり合わなかったのかなー…
    また機会があったら映画も見たことだし、サウスバウンドの方を読んでみたいと思います。

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    2007年12月10日 (月)

    神様からひと言

    神様からひと言 (光文社文庫) 内容(「BOOK」データベースより)
    大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。


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    主人公も含めて普通どこか出演回数の多い位置に、わりと無個性だったり話の聞き手に回るようないわゆる「抜き」的なキャラクターが居る事が多い小説界ですが、見事に登場人物全員が癖のある曲者ぞろいの話でした。
    はじめ、一番無個性なのはかろうじて主役の佐倉かな、と思っていましたが、その主役すらもしっかりと強い味付けがされていたんで、画面がくどいくどい(笑)
    最初のうちは毒気に当てられるような気持ちでちょっとくらくらしながら読んでいたのですが、だんだん慣れてくるとそれが良い味になってきました。

    「お客様のひと言は神様のひと言」これを社訓にかかげた珠川食品お客様相談室に努めた佐倉の奮闘話ですが、その中でお客から“自然健康食品(ヘルシー)”に対する会社の取り組み方の甘さを追及された時、上司の篠崎がお客の気持ちを一度きちんと真摯に受け止めた上で、会社側の立場として諭した「昨今では大根や果実の皮にも農薬が含まれ、無農薬で育てようと思っても薬を使って育てた家畜の堆肥ではどうにもならず、そもそも土壌自体がすでに薬品漬けになっております。まったくの健康食品などもうどこにもないのです。全ての人間が本物だけを食べて生きていける世の中ではないのです。お気持ちだけはしかと受け止めますが、気概だけでは会社が潰れてしまいます。」
    コストや合理性、資源の上手い使い方を研究している現場側の立場から見た意見として、確かにこれも一理ある。と納得してしまいました。

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    2007年11月24日 (土)

    のはなし

    のはなし 内容紹介
    伊集院光の魅力が詰まった一冊。こんなエッセイ集を、今まで誰も、読んだことも見たこともないはず。連載5年、構想4年、修正1年。伝説のエッセイ、ついに刊行! 爆笑!感動!鳥肌!の全82話。

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    この人が居なかったら今の自分の人格形成は為されていないだろう、と言うほどに深く深く傾倒している伊集院氏の本。
    ツーカーのメルマガで連載していた750本程のエッセイから80本程を抜き出して掲載した本です。
    この手の芸能人が書いた本は今まで全く手をつけた事がなかったのですが、これは連載が始った当初から読みたくて読みたくて仕方がありませんでした。auユーザーの為一生無理かと思っていた矢先にまさかのBOOK化。狂喜乱舞で読破。
    いや、本当に面白い。
    1話が2~5ページ程の短いスパンで作られているので、通勤や通学の際にもサクサク読めます。
    ただ人の見ている前で読むとウッカリ吹き出したりする可能性があるので要注意。高校からのラジオリスナーの自分にとってはそれほど面白い内容でした。
    ラジオで語られていたけども、結末が曖昧だった話の完結部分や、ラジオの話のその後なんかが楽しめます。
    勿論ラジオリスナーじゃなくても相当面白く読める内容です。
    もし文庫版で出たらまた買うだろうなあ。

    どうでもいい話ですが、載せきらなかったからって750本程から80本程までに割愛したスタッフに殺意すら覚えました。

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    2007年11月12日 (月)

    正しく時代に遅れるために

    正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集 内容(「BOOK」データベースより)
    すべての人間は“六段階の距離”でつながっている!?ネット書店で著者がオススメされたものは…?日々の生活、映画、小説に隠れた謎。作家・有栖川有栖のことがもっとよくわかるエッセイ集。

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    中学生の頃の僕がミステリを読む切っ掛けとなった作者です。
    …しかし、どうにも有栖川氏の本は作家編以外あまり好みに合わなかったのですが、エッセイ集は楽しく読めました。
    ミステリを読む上でも映画を見る上でも色々と参考になる一冊です。

    ブラックジャックの孤影を読んでの更なる引用。
    火村とアリスの関係はブラックジャックとピノコの関係に似ている。
    火村の孤影にはアリスが寄り添っていなくてはならない。
    そうでなければ淋しすぎるからだ。

    最初に作家編を読んだ時に有栖川先生がピノコに持ったのと同じような感想を僕も持ちましたが、読んでいくうちにだんだんと納得していきました。
    ホームズにはワトソンが居なくてはならない理由のように。

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    2007年11月 7日 (水)

    砂漠

    砂漠 出版社 / 著者からの内容紹介
    麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送りながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃないか」と考え、もがく5人の学生たち。社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々を送る若者群像を活写。日本全国の伊坂ファン待望、1年半ぶりの書き下ろし長編青春小説!

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    大学生グループの楽しくて退屈でちょっと感動的な4年間の話。…が、伊坂マジックは偉大です。そんな4年間の話がめちゃめちゃ面白いんです。
    鳥井の頭の悪そうな振る舞いに最初「ちょっとぐらい痛い目にあったほうがいい」くらいは思っていたのに、本気で痛い目に合いどん底まで落ち込んだ鳥井を見て切なくなり、彼の心が立ち直った時にはいっそじわりと涙まで滲んでしまいました。
    伊坂作品は本当に凄い!惹き込まれる!
    苛立ちも衝撃も安堵も感動も全て読む速度と一緒にやってくる作家にはなかなか出会えません。
    本当に自分のテンポの合った作品に出会うとその場で子供のように一喜一憂してしまうし、そうやってひとしきり激高したりその後死ぬほど安心したりするのがやたらと心地いい。
    今まで伊坂作品を読んできて全体的に感じた事は、主人公にわりと無個性な頭脳型を置いて、その周りの個性的な人物に翻弄されたり観察したり影響されたりするような所謂“チーム”型の話が抜群に上手いですね。
    読んでいたらこっちまでその仲間に入ったような錯覚を起こすぐらい生き生きとした小説でした。
    あとマージャンとボーリングがめちゃめちゃやりたくなります。
    僕はドンジャラぐらいしかやったことがなかったので、マージャンのルールをあまり知らなくて今まで殆ど触った事がありませんでしたが、なんだか読んでて無性にやりたくなったのでハンゲームをインストールしてみました。人生初プレイ。(結果、ルールがやっぱり曖昧で全く勝てませんでしたが…)

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    2007年10月30日 (火)

    遺品整理屋は見た!

    遺品整理屋は見た! 版社 / 著者からの内容紹介
    孤独死、自殺、殺人…ひとごとのように感じられるかもしれませんが、それらはあなたの隣で起こっていてもおかしくありません。本書は、日本初の「遺品整理」の専門業者として、さまざまな壮絶な現場を経験してきた著者が記した46の「現実にある出来事」。あまりの凄まじさに「覗き見」の興味本位で読み進めていっても、そこからは現代社会が抱えている痛みや狂気が汲み取れます。圧倒的な読後感!

    「日本経済新聞」「The Japan Times」「日経ビジネス」「日経流通新聞」「ダ・カーポ」「スーパーモーニング」「ザ・ワイド」「ガイアの夜明け」……さまざまなメディアで反響!

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    血なまぐさい小説を読みすぎてちょっと胸いっぱい気味だったので、ふと気分を変えようと思い手に取ったエッセイがまた血なまぐさかった…。
    いえ、好きで読んでるんですがね。
    ノンフィクションの遺品整理屋さんの話です。
    読むまで世の中にこんな仕事があるなんて考え付きもしませんでした。
    でも確かに、亡くなった方の身の回りを整理するのに全員が全員それをやってくれる人がいるとは限りません。
    夏場で死臭が立ち込めている車の移動や、飛び降り自殺で汚れた地面の清掃、死後○ヶ月が経ち(虫やネズミ)が大量に発生した部屋の掃除、血まみれの部屋の清掃、人が腐って溶けてしまった跡の処理……その他筆舌に尽くしがたいような現場の話が50話近く載っています。
    ページに対して文字も大きくて、書き方も簡潔なのでとても読みやすくサクサク読める本なのですが、老人の孤独死の切なさや不慮の事故の悲しみ、自殺を止めたい気持ちなんかを前面に書きすぎてか、遺品整理の仕事のもっと細かい部分(手順や方法等)がとてもアッサリと書かれすぎていてちょっと物足りなかったです。
    遺品整理屋という未知の仕事内容にもう少し詳しく触れて欲しかった。

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